二宮町議会 2022-12-07
令和4年第4回(12月)定例会(第7日目) 本文
そこで、二宮町に住み、妊娠した場合、まず何をどうしたいのか。そこでホームページを調べますと、妊娠したらが出てきます。ここには妊婦健康診査費用補助券の説明はありますが、県内のほとんどの市町で実施している産婦健康診査費用補助の説明が何もありません。これは、産後鬱の予防や新生児への虐待予防策を図る観点から、産後2週間、産後1か月など、出産後間もない時期の産婦に対する健康診査であり、重要性が指摘されています。核家族化が定着している現在、知らず知らずのうちに1人で悩みを抱え、産後鬱に陥りかねません。それでも自ら相談に出向くということは、かなりハードルは高いのではないでしょうか。最近でも悲しい事故をテレビ報道で耳にしたばかりです。
名称を略しますが、この産婦健診は、子育て世代包括支援センター設置時に妊婦健診と乳幼児健診の間に行うものとして、おおむね2020年までに全国展開を目指すと、母子健康法を改正したときに国から出ていることを確認しております。補助率は2分の1で、1回当たり5,000円が基準額です。各自治体により金額の違いはあるようですが、平塚市、大磯町、中井町、大井町など、近隣全てで行っています。県内でも行っていないところを見つけること自体が大変な作業です。
そこで、質問1ですが、町の産婦健康診査導入を伺います。
次に、質問2です。
小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのための手帳による育児支援、リトルベビーハンドブックは、町独自での作成はしないのでしょうか。
これは、一般に配布される母子健康手帳の発育曲線グラフの体重は1キロからですが、2.5キロ未満、1キロの赤ちゃんも0.3%いることはご存じと思います。
そして、その背景には、新生児医療の進歩による低体重児も救出できるようになったことが大きな要因です。なぜ二宮町独自のリトルベビーハンドブックがないのでしょうか。今後のお考えを伺います。
次に、3問目です。
国は総合経済策の一環として、子育て伴走型支援と一体で妊娠・出産時に10万円給付を打ち出していますが、町ではどのような方法で給付をする予定でしょうか。
以上3点、よろしくお願いいたします。
5:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
6:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 それでは、小林議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨1、産婦健康診査の導入についてですが、産婦健康診査は、産後2週間頃と産後1か月頃の出産後間もない時期の産婦の心身の状況や授乳状況の把握等をするための健康診査で、産科の病院で行っています。
二宮町については、現在、妊婦健康診査の補助は実施しておりますが、産婦健康診査の補助については実施していない状況です。
産婦健康診査については、母体の身体的機能の回復や精神状態の確認、授乳や育児状況の把握等ができ、支援が必要な産婦の状況が分かるため、この後の心身のケアや保健指導につなげやすくなると認識しています。
町としても産婦健康診査の重要性は十分に理解しており、健診を行うだけではなく、健診を受けた方の中で支援が必要な産婦の方に対して、助産師などのアドバイスを受けながら育児方法を学ぶことができるショートステイや居宅への訪問指導を行う産後ケアについても併せて行うことが効果的なため、現在、産婦健康診査と産後ケア事業の実施に向けて検討をしているところです。
次に、要旨2、リトルベビーハンドブックの導入についてです。
町では母子保健法に基づいて、妊娠の届出をした方へ母子健康手帳を交付しております。交付している母子健康手帳の中に掲載されている乳児身体発育曲線のグラフの目盛は、体重1キログラムから、身長については40センチメートルからとなっています。
小さく生まれたお子さんの場合、出生した体重等の状況次第ではグラフの目盛がないため、発育曲線のグラフの中に記入ができない場合もあり、ご家族の方についても母子健康手帳へ記入する際に、他の乳幼児と比較したりつらい気持ちになったり落ち込んだりする可能性もあります。
現在、静岡県や愛知県等では、主に県が主体となり、小さく生まれたお子さんへの成長や育児を支援するための健康手帳として、リトルベビーハンドブックを作成し、配布をしております。
神奈川県についても、体重2,500グラム未満で生まれた低出生体重児の成長や育児を支援するためのリトルベビーハンドブックの作成を進めており、今年度中の完成を目指しているとのことです。
なお、配布については、県内の新生児集中治療室、いわゆるNICUのある病院で配布するほか、里帰り出産等による県外の病院で出産をされた場合や出産した後に希望される方についても配布できるよう、市町村へも配布される予定です。
町としても、県の作成するリトルベビーハンドブックを母子健康手帳のサブブックとして活用してもらい、しっかりと支援につなげていきたいと思います。
次に、要旨3、子育て伴走型支援に伴う10万円の給付方法についてです。
現在、この事業については、国より概要が示されているのみで、詳しい状況がまだ確認できておりません。事業の内容としては、妊娠届出時から妊婦・子育て家庭に寄り添い、面談による相談等を実施し、必要な支援につなげ、妊娠届出時に5万円と出生届出後に5万円、合計10万円相当の経済的支援を行うことで、出産育児関連用品の購入費の助成や子育て支援サービスの利用負担軽減を図るものとなっています。
給付については、クーポン券のほか、市町村の判断で現金給付も可能とされており、対象となる方は、令和4年4月以降に出産された方となります。
今後、国より自治体説明会が開催され、事業等の詳細が示されることとなっておりますので、町としてもその内容を確認し、給付方法等を詰めた上で補正予算をお願いしたいと考えております。以上です。
7:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
8: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございました。
お答えをそれぞれいただきましたが、それでは、再質問をさせていただきます。
産婦健康診査の導入について、産婦健康診査が母体の心身的な回復や精神状態の確認、授乳や育児状況の把握ができることなど、その重要性は十分理解していることとのことですが、では、なぜ今まで導入されなかったのでしょうか。お伺いいたします。
9:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
10:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 町では現在、産婦健康診査、自費で皆さんに受けていただいて町からの助成がないという状況であります。この制度について、平成29年度から補助の制度を国がつくりました。その際に産婦健康診査と一緒に先ほどちょっと説明しました産後ケア事業を併せて行うというのが1つの形の中でその補助があるんだよというようなことになっています。県内では早くからこの補助制度に乗り出したところもあったんですが、実際にはここ2年くらい、令和3年度、4年度あたりで一気にそれが全県に広まったというような状況があります。二宮町としても取り組みたいところではあったんですけれども、ショートステイとかそういった産後ケアを行う施設といいますか、これは、やはり助産院とかでないとできないこともありまして、町内にそういった施設がないとかいう状況の中で、今回、町外なんですが、そういったことを受け入れてくれる助産院の見込みもいろいろ立ってきましたので、ここで導入に向けて動いていると、そういった状況です。
11:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
12: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。
続きまして、近隣市町はもちろん、県内でも導入されていないところがほとんどないことから、今回導入に前向きなお考えのようですが、先ほど、ショートステイや居宅への訪問指導の重要性を挙げられておられました。
そこで、ショートステイの今後の内容と居宅の訪問指導を始める場合に今の担当人数で補えるのか、今後の計画を伺います。
13:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
14:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 産後ケア事業、これは産後のお母さんの体の回復とか、あとはリフレッシュ、そういったことを図って、それでとにかく母親と子どもの心身のケアということで行うものです。
ショートステイについては、先ほどもちょっと申し上げたとおり、町外の助産院で宿泊をして、宿泊している間に助産師さんからのいろんな指導とかそういったことも受けながら、なおかつ、1泊することによっていろんなリフレッシュも図れるとか、そういった効果があるのかなと思っています。
そして、もう一つ、居宅訪問は自宅でやるんですけれども、そこに助産師が訪問をしていろいろな保健指導、あとは授乳の指導とか母乳のマッサージとか、そういったこともされるような内容になります。
どちらも専門機関に委託をして、本当の専門の方が訪問に行ったり、ショートステイは当然そうなんですけれども、そういったことでやっていこうと考えています。その辺りのコーディネートを町のほうで担当職員がやるというような状況になりますので、多くは委託の中で実施できるかなというふうに考えております。
15:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
16: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。
それでは、平塚市等ではエジンバラ産後鬱病質問票をホームページ上にアップしております。この内容は心の状況を把握するのにとても重要で、今すぐにでも町の産婦の方の把握は必要だと思います。町が完全導入するまでに時間がかかるようでしたら、この内容を担保する何か現在のお考えはありますでしょうか。お伺いいたします。
17:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
18:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 このエジンバラ産後鬱病質問票というもの、こちらのほうは10項目ほどの質問があって、それに対して今のお母さんの状況がどうかというような質問で、例えば物事がうまくいかないとき、自分を不必要に責めたと思ったかとか、時々そう思ったとか、例えばの例なんですけど、そんな質問があります。
こちらについてなんですが、二宮町でも既に活用しているところがありまして、町では赤ちゃんが産まれたら基本的に全員の方に赤ちゃん訪問を行っています。その中で、エジンバラ産後鬱病質問票も活用してお母さんに記入してもらって、回答の内容とか、あとは全員と面談していますので、面談の様子を見てその後も、1度訪問するだけではなくて、やはり何か気になるお母さん、母子がいたらそこのところに再度訪問したり何度も訪問をするというようなことも対応していまして、そういった形でこの質問票も既に活用させていただいているような状況です。
19:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
20: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございました。
エジンバラ産後鬱の質問票を既にもう使われているということですので、とても安心いたしました。ありがとうございます。
それでは、町長にお伺いいたします。
実施に向けて検討しているとのことですが、国からの補助率は2分の1で、財政措置が必要です。二宮町で母子ともに健康で暮らしていくことは、町長の願いでもあると思います。
そこで、導入時期について、町長のお考えをお聞かせください。
21:
◯議長【
根岸ゆき子君】 町長。
22:
◯町長【
村田邦子君】 今ご質問いただいて、産婦健康診査を含めてそういった産後のケアの部分は、これは本当に二宮町、県内でも残された自治体になっておりますので、次年度からスタートを始めたいということで、予算査定を今進めております。
制度をつくるだけでなく、説明、周知をしっかりとして、制度をつくったからにはご利用いただけますように、しっかりとその辺も説明しながら始めていきたいという方向で今進めております。
23:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
24: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。来年度、次年度からスタートするということで伺いましたので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、リトルハンドベビーブックの導入についてです。
ハンドブックは県が作成するのを待つとのことですが、県は2019年に早産児の育児サイトを既に開設し、2016年より開始の電子版アプリ、母子モに情報発信しております。二宮町の導入状況を教えていただきたいと思います。
25:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
26:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 県が行っているサイトということなんですが、こちらは早産児の育児応援サイトというので、県立こども医療センターの新生児科というところで運営をしているサイトということになります。小さく生まれたお子さんの育児を応援するためにこのサイトからNICUを持っている医療機関としていろんな専門的な情報とか成長過程とかそういったものを情報発信しているというようなサイトです。
あと、電子版のアプリ、母子モについてなんですけれども、母子モについては、子どもの成長をアプリの中で記録したり、また、予防接種などは生まれてから何か月とか、いろいろ日取りが多種多様にありますので、そういった予防接種の時期をそのアプリが表示してくれたりと、また、市町村の情報などもそのアプリから分かるというようなものになっています。
二宮町でも母子モは既に導入をしております。町の情報としては、このアプリの中から二宮町のホームページにリンクしてその情報がつかめるような形になっています。
母子モについて、町でも妊娠届出した方などにご案内はしているんですけれども、ほかにも妊娠、子育てに関する非常に便利なアプリが今いろいろありまして、実態としては、多くの人がほかのアプリを結構使っているような状況で、少し使い勝手の面から母子モを使っている人は残念ながらあまりいなくて、でも、ほかのアプリで皆さん有効に使っておられるというか、子どもの記録とかそういったこともちゃんと把握できるようにやられているというのが実態のようです。
27:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
28: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。
母子モのほうも導入を一応されているということで伺いましたので、ありがとうございます。
続きまして、3点目の子育て伴走型支援についてお伺いしたいと思います。
12月8日に横浜市では既に所得制限はなく、4月以降の出生の子に10万円分の現金給付を打ち出し、伴走型相談支援は、母子保健コーディネーターによる面談の制度を活用するとの発表がありました。
現在、詳しくはこれからとのことですが、事業の内容を把握されているようですので質問いたします。
令和4年4月以降に出産された全ての方を対象とのことですが、対象となる方は何人ぐらいなのでしょうか。これは11月までの時点と、あと、もしできれば男の子、女の子、また、支障がなければこの中にさらにリトルベビーが何人ぐらいいるかも教えていただければと思います。
29:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
30:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 11月までの出生の状況ですけれども、今年度4月からこれまで、二宮町、76人のお子さんが生まれています。その内訳として、男の子が41人、女の子が35人となります。
それから、リトルベビー、小さく生まれたお子さん、こちらは1,500グラム以上2,500グラム未満の方が4人いらっしゃいます。1,500グラム未満の方はゼロ人というような状況です。
今11月までの人数で今年76人とお話ししたんですが、ここ最近は年間で大体120人ぐらい前後のお子さんが生まれるというような状況になっております。
31:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
32: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。
それでは、実際に給付に当たって大変面談が重視されるということなんですけれども、面談の実施者ですけれども、保健師、助産師等の専門職以外の方が行う場合、その方々への研修等は考えていらっしゃいますか。
33:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
34:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 面談なんですけれども、現在、既に妊娠届出時の面談、それから、先ほども申し上げた赤ちゃん訪問での面談、原則全員と面談するということで、これは全て保健師、助産師等の専門職が実施しています。なので、引き続き専門職が必ず面談をするということで、これは続けていきたいなと思いますので、それ以外の一般事務職が面談ということは考えていなくて、もしたまたま職員がどうしてもできなくて事務職が説明したとしても、改めて専門職の面談をするというような形を取っていきたいというふうに思います。
35:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
36: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございます。
それでは、続きまして、こちらの訪問のことなんですけれども、全戸訪問、また、オンラインを含む対面を原則として面談を行うこと。そして、面談実施後に出産・子育て応援ギフトが支給されることとなっておりますが、面談を受けないと支給されないと理解してよろしいでしょうか。
37:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
38:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 国では原則として面談しなければ支給できないということを今現在言われていますので、やはり面談をして子育て支援につなげるというのがこの制度の一番の目的ですから、そこはしっかりとよほどの事情がない限り面談を必ずするという形でいきたいというふうに現時点では考えています。
39:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
40: ◯2番【
小林幸子君】 分かりました。ありがとうございます。
それでは、最後の質問になります。二宮町としてのこの支給形態はどのようにお考えかを教えていただければと思います。
41:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
42:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 支給形態ということで、国はクーポン券という言い方をしています。ただ、市町村の判断で現金給付も可能という言い方も加えてあります。
クーポン券とした場合に、町内で考えると、なかなか妊娠、出産、子育ての用品、そういったものを扱う店舗とかが非常に限られてしまって、有効に活用できるかどうか、そこが非常に微妙なところだと思っています。そういった点もありますので、現金支給というのも視野に入れて、今後、国の詳細の説明会が今月末にどうもあるようですので、そういった情報も得ながら最終的に決定していきたいというふうに思います。
43:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小林議員。
44: ◯2番【
小林幸子君】 ありがとうございました。
いずれも早期健診、早期配布、早期支給を要望いたします。以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
45:
◯議長【
根岸ゆき子君】 以上で小林議員の一般質問を終結いたします。
暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前10時15分、15分の休憩といたします。10時15分から始めます。
午前10時00分 休憩
────────────────────────────────────────────
午前10時15分 再開
46:
◯議長【
根岸ゆき子君】 では、休憩前に引き続き会議を開きます。
次の方、お願いをいたします。
47:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
〔3番(岡田幸次郎君)登壇〕
48: ◯3番【岡田幸次郎君】 おはようございます。
岡田幸次郎と申します。よろしくお願いいたします。
ただいま議長の許可を得ましたので、これより一般質問を行いたいと思います。
イノシシ対策の進捗及び今後の対応について質問をさせていただきます。
神奈川県イノシシ管理計画に基づき、町として基本的なイノシシ対策を講じていますが、なかなか効果がうかがえず、イノシシの被害が畑の農作物だけでなく人里のほうへ移動し、最近は人身や物損の事故まで発生しております。民家の周囲まで影響が及んでおり、それぞれ地域住民で草木の整備、また、土手をネットで覆い自ら防護策を講じているがイノシシの被害が減少せず、地域住民は日常に大変不安を感じております。特に一色、緑が丘、中里の地域の方々は深刻な状況にあります。
以上のことから、次の4つについてお伺いいたします。
1つ、イノシシ被害相談の現状、近年捕獲状況と相談件数。
2つ目、地域別の被害状況、通報も含め捕獲を含めた現状。
3番目、過去5年間の出没状況の変化とその対応策の内容。
4つ目、町のイノシシ対策計画、マスタープラン等の有無及び進捗状況。
以上4つについて、ご答弁をよろしくお願いいたします。
49:
◯議長【
根岸ゆき子君】 都市部長。
50: ◯都市部長【宮嶋智也君】 それでは、岡田議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨1のイノシシ被害、相談の現状についてです。
イノシシを含めた有害鳥獣の対応につきましては、市街地と農地で担当部署が分かれており、市街地での生活被害は生活環境課、農業被害は産業振興課がそれぞれ担い、相互に連携を図りながら対応しています。
ご質問のイノシシ被害の相談の現状ですが、平成29年度から令和3年度の直近5年では、農地での相談は58件、市街地では92件となっています。
続きまして、被害の状況ですが、市街地における被害は一部ののり面が削られる程度となっている一方で、農地においては農作物への被害が発生しています。
農作物への被害について、相談件数と同様に直近5年間では3.31ヘクタールの農地が被害に遭っている現状です。
続いて、要旨2の地域別の被害状況、通報、捕獲を含めた現状についてです。
まず、地域別の通報ですが、市街地における目撃情報が多く寄せられた一方で、農地につきまして、被害報告はあるものの通報は特にありませんでした。
過去5年に寄せられた地域別の通報は、一色7件、緑が丘8件、百合が丘23件、中里12件、二宮10件、富士見が丘4件、松根3件、山西16件、川匂9件の9地区でイノシシの目撃について通報がされています。
また、年度別の捕獲頭数については、平成29年度26頭、平成30年度49頭、令和元年度57頭、令和2年度124頭、令和3年度が51頭となっています。
次に、要旨3の過去5年間の出没状況の変化とその対応策の内容についてです。
まず、出没状況の変化ですが、平成29年度以降、イノシシの捕獲頭数の増加に比例して市街地での目撃件数も増加している状況です。
このような状況を踏まえ、町としては防除と捕獲により対策を講じてきました。
具体的な対策内容ですが、防除については、農業者に対する電気柵等の購入補助を継続的に実施し、また、平成30年度からは複数の農地を一体的に囲う広域防護柵の設置を行い始め、令和3年度までに5か所に設置しています。
捕獲については、平成30年度に19基設置していた箱わなを令和3年度には29基に増やし、個体数の減少に努めています。
さらに、令和2年度に二宮町イノシシ被害対策方針を定め、これを具体的に運用するため、町有地や公共施設の所管課を加えた有害鳥獣対策庁内連絡会議を町内部に組織し、イノシシ被害に対して横断的に取組を推進することとしました。
続いて、要旨4の町のイノシシ対策計画の有無及びその進捗状況についてです。
町ではイノシシ対策として、令和3年から令和5年を計画年次とする二宮町鳥獣被害防止計画を策定し、現在取組を推進しています。
この計画では、農地の被害額や被害面積を30%削減することを目標に定め、国の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し、わなや防護柵などの資機材の購入、仕掛けたわなの見回りなどを実施することで鳥獣被害の防止に努めています。以上です。
51:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
52: ◯3番【岡田幸次郎君】 ありがとうございました。
それでは、要旨に沿って再質問をさせていただきます。
要旨1について伺います。
直近5年間の相談件数と被害状況を教えていただきましたが、年度によって差はあるのか。それぞれ年度別の実績を教えていただきたいと思います。
53:
◯議長【
根岸ゆき子君】 生活環境課長。
54: ◯生活環境課長【安藤好幸君】 それでは、私のほうからはまず相談件数について、過去5年間、年度ごとについてお答えいたします。
まず、農地、市街地合わせた相談件数になります。平成29年度が15件です。平成30年度が15件、令和元年度が17件、令和2年度が33件、そして、令和3年度が70件となっております。
今ご説明したように、平成29年度から令和元年度までは横ばいの状況でしたが、令和2年、3年では増加傾向が見られております。
また、今お答えした件数のうち、市街地においての相談件数でございますが、平成29年度が市街地1件、平成30年度が5件、令和元年度が11件、令和2年度が14件、そして、令和3年度が61件となっております。こういったことから、令和3年度の目撃情報が突出していたという状況でございます。以上です。
55:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
56: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 それでは、私のほうからは、農地の被害状況をお答えさせていただきます。
平成29年度については0.94ヘクタール、平成30年度につきましては0.32ヘクタール、令和元年度0.48ヘクタール、令和2年度が1.28ヘクタール、令和3年度が0.29ヘクタールという状況でございます。以上です。
57:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
58: ◯3番【岡田幸次郎君】 先ほど年度別の実績を伺いましたが、令和3年の市街地での相談件数が61件ということで、その前の年度に比べると非常に大幅に増加していると顕著に表れていますが、その辺の要因みたいなものを町のほうで把握されていましたらお願いします。
59:
◯議長【
根岸ゆき子君】 生活環境課長。
60: ◯生活環境課長【安藤好幸君】 まず、前提としまして、イノシシは臆病で警戒心が強い動物だと言われておりまして、日中人が活動している時間帯には見かけないのが今まででした。ただ、令和3年度につきましては、断定はできませんが、恐らく人慣れした同一個体が令和3年のたしか10月中旬から2月の下旬にかけて、今まであまり見られていなかった地区、百合が丘、山西、川匂地区に日中出没したことによって多くの人の目に触れたことで相談件数が増えたのではないかというふうに考えております。以上です。
61:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
62: ◯3番【岡田幸次郎君】 夜活動するとなかなか目につかないので、やはり昼間に活動し始めると目につくというところで件数が増えたということで理解をいたしました。
続いて、要旨2についてお伺いをいたします。
先ほど、年度別の捕獲頭数を教えていただきましたが、ほかの年度に比べて令和2年になって捕獲頭数が非常に多かったようですが、町のほうで何か特別な対策等をしたからということなんでしょうか。
63:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
64: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 令和2年度が124頭と非常に多く捕れた年となっています。この要因についてなんですけど、先ほどの部長答弁でもありましたとおり、箱わなの設置数を年度ごとにどんどん増やしていったということも1つの要因かなというふうには思いますが、実績のほうで124頭あったわけですが、その中で、生まれてからそれほど年がたっていない幼獣が34頭捕まっているということで、令和元年まで、それまではなかなか幼獣は6頭程度と少なかったわけですが、幼獣の捕獲実績が上がったということが比較的大きな要因かと思われます。以上です。
65:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
66: ◯3番【岡田幸次郎君】 幼獣が多かったということで、一般的にいうウリボウというやつですかね。やはりその辺でちょっと増えたのかなという感じがしますけれども、ほかの年度から比べると2.5倍ということで非常に大きく捕獲されているようですが、このデータ、非常に興味がありまして、すみません、分かったら教えてください。イノシシの繁殖というんですかね、そういうところで何年に1回とか、こういう年はよく生まれるんだとかいうのが、何か傾向性みたいなやつがもし研究されていたら教えていただきたいなと思います。
67:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
68: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 イノシシは、例年春に基本的には子供を産むという形になっていますね。大体1回の出産で5頭ぐらい産むわけですが、ただ、春に出産したものが親元がいなくなってしまう、捕獲されたりとかした場合にはまた秋にも出産をするといった特徴があるといったところでございます。以上です。
69:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
70: ◯3番【岡田幸次郎君】 それでは、要旨3についてお伺いをいたします。
イノシシの出没状況の変化として、市街地での目撃件数が増加しているということでしたが、このことに対して、追加対策等、何か講じられた結果なんでしょうか。
71:
◯議長【
根岸ゆき子君】 生活環境課長。
72: ◯生活環境課長【安藤好幸君】 目撃件数増加に伴う追加措置ということでよろしいですか。
73: ◯3番【岡田幸次郎君】 そうです。
74: ◯生活環境課長【安藤好幸君】 改まったものというのは特にございませんが、過去から行ってきました広報、またはホームページ、現地への看板設置、注意喚起の看板設置など、防除とか遭遇対策という形でのお知らせに加えて、イノシシの防除対策というのは地域との関係性も大事だということで、松根地区から声をかけていただきまして、松根地区との連携によって民地への捕獲おりの設置、また、公共施設においては桜美園とか峠公園、イノシシが出没するところにわなを設置して積極的な捕獲を試みました。
また、先ほど部長答弁にもございました庁内会議、都市部長と関係する6課でイノシシ被害に対して横断的に取り組むことを目的とした連絡会議を設置しております。その中で、職員間で情報共有、また、対策を取るために神奈川県のかながわ鳥獣被害対策支援センターの専門員に相談したりして、現地で直接お話を伺って防除対策等を助言していただきながら職員間の意識づくりにも努めてまいりました。以上でございます。
75:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
76: ◯3番【岡田幸次郎君】 ありがとうございます。
なかなか市街地での対応は地域絡みということもあるでしょうから、簡単には設置とかを含めて対策が講じられないというのはよく分かりました。
そういうこともあると思いますけれども、一方で先月でしたっけ、秦野の市街地に100キロ級のイノシシが出没して大騒ぎになったという事例があったと思うんですけど、二宮町に出没しないとは限らないので、ぜひ市街地で多くなってきている状況もありますので対策強化が必要じゃないかなというふうに思いますが、例えば次年度の課題として市街地の対応を何とかせないかんねということで、例えば次年度の予算の、わなとかをかけるのにお金がかかると思いますけど、その辺で何か予算の検討、策定の予定はありますでしょうか。
77:
◯議長【
根岸ゆき子君】 生活環境課長。
78: ◯生活環境課長【安藤好幸君】 来年度の予算に対してということなんですが、先ほど追加対策というところでご説明しませんでしたが、過去2年にわたってイノシシの出没が増加しているというところから捕獲おりの購入を3基ほどしております。来年度、特段予算措置ということはしていませんが、先ほどお話ししたように地域ぐるみの対策というのはとても重要だと思っておりますので、今までと同様、それ以上にいろんな機会で地域、または町民の方に情報提供させていただきながら、松根地区を例にしたような形で地域の皆さんとお話合いをして、調整がつくようであれば箱わなの設置等を検討していきたいと思います。
また、県や近隣市町との情報交換も必要に応じてやっておりますので、その中で効果的な対策等があれば、それも併せて検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。
79:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
80: ◯3番【岡田幸次郎君】 先ほど出ました、地域の声というか、そんなVOCも一応取っていただいて、一色地区なんかは民家のほうにずっとイノシシが下りてきて、自分の庭先まで入ってきて、自分の玄関に防壁を自分で作って入ってこられないようにしているお宅とかが結構ありますので、多分そういうお宅だったら、うちはこういうふうにわなとか対策をしていただいて結構ですよという声も出ると思いますので、ぜひその辺でVOCなんかを取っていただければなというふうに思いますので、対策を講じて予算をきちっと取って対策をしていただければと思います。
それでは、要旨4についてお伺いいたします。
町では二宮町鳥獣被害防止計画を策定し取組を推進しておられるということですが、この計画の農地被害額や被害面積を30%削減するという目標値については、何か背景みたいなものがあって設定されたのか、教えていただきたい。
81:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
82: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 イノシシについてですけど、町の鳥獣対策については、国の鳥獣被害防止総合対策交付金という交付金を活用して実施しているところになります。
その交付金には交付要件というものがございまして、その中に、二宮町鳥獣被害防止計画の策定が位置づけられているということになっています。
その交付額の算定なんですけれども、今現在は取組内容をポイント制にしているところなんですね。削減目標を30%ということにすることで、その項目の中では最大のポイント加算ができるということになっておりますので、町の削減目標は30%ということで位置づけている状態でございます。以上です。
83:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
84: ◯3番【岡田幸次郎君】 30%の背景、目標値は分かりました。
そこで使われている農地被害額、それから被害面積の指標といいますか、ここについては県内の市町村共通のか、二宮町独自の指標なのか、教えていただければと思います。
85:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
86: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 それぞれこの交付金を活用している自治体につきましては、当然被害防止計画の策定をしているわけですが、その中では、やはり近隣でいうと平塚市なんかは10%程度というふうに位置づけている状況ではございます。
ただ、町としては、この交付金を最大限に活用して対策を講じていきたいというところで、二宮町では30%というふうに位置づけているところでございます。以上です。
87:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
88: ◯3番【岡田幸次郎君】 そうすると、指標が同じということであれば横並びで評価というか、成果があったかどうかというところは振り返りができる、二宮町としても、その振り返りの中から出た課題を解いていくということにつなげていくようなイメージなんでしょうか。
89:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
90: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 やはり交付金というのは、日本各地の状況でやっぱりイノシシ被害が増えているわけなんですよね。なので、やはり国の予算は総額が決まっておりますので、その中で二宮町は最大これだけの取組を行っているよというところを評価していただきながら二宮町の割当てが決まるわけなので、やはり取組内容としては比較的高い目標を置きながら実施しているということになってございます。以上です。
91:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
92: ◯3番【岡田幸次郎君】 ありがとうございました。よく理解できました。
先ほど伺った被害面積から考えますと、令和3年度は目標の30%を達成していると思いますけれども、その実績値と令和4年度の目標達成の見通しを分かる範囲で結構なので教えてください。
93:
◯議長【
根岸ゆき子君】 産業振興課長。
94: ◯産業振興課長【小宮正嗣君】 今年度の被害額、被害面積についてなんですが、この調査についてなんですけど、年に1回、県が取りまとめを行っているというものになっています。なので、現状では、今、町のほうで把握ができていないといった状況でございます。
また、この被害額というのは被害作物によってやはり変わってしまうということで、それぞれ計算をしなければいけないということなんですね。
ただ、予想にはなってしまうんですけれども、今年度の捕獲状況等々を見ている状況や、あと、日頃猟友会の方が箱わなの見回りを行っているわけですが、猟友会の方などのお話を伺っている状況であると、今年度、被害面積は減少をするのではないかというふうに感じているところでございます。以上です。
95:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
96: ◯3番【岡田幸次郎君】 一応目標値を含めて、見通しのほうも含めて理解できました。ありがとうございました。
もう一つお伺いしたいと思いますが、現在の計画は令和5年度までの計画であり、これを定期的に見直しながら内容をブラッシュアップして短期的な計画だと思います。
今後、イノシシと共存していくことも視野に入れました中長期のスパンで捕獲後の課題も含めた恒久的な取組計画の検討等、予定がありますでしょうか。
97:
◯議長【
根岸ゆき子君】 都市部長。
98: ◯都市部長【宮嶋智也君】 中長期的な計画ということですけれども、議員おっしゃっていたように、今ある計画は3年間の短期で、これを随時見直して行っていくというところで進めています。
中長期的なスパンでの話なんですけれども、なかなか二宮単独でそれをつくるというのは難しくて、二宮だけでイノシシが発生するわけでもなく、他市町村からの出入りもありますし、そういうことを考えると、ある程度一定の広域での考え方というのはしていかなくちゃいけないのかなというところで、神奈川県のほうでも有害鳥獣のセンターを持っていて、そこでいろいろ指導もしてもらっていますので、そういったところも含めてこれから検討する必要はあるのかなとは思っています。
ただ、すぐにそういう計画ができるかというと、なかなかまだ難しいのかなと。捕獲後の課題、いわゆる県外だと、今、ジビエで活用したりとかというのは割と話題になっていますけれども、神奈川県だと相模原、圏央よりも西側、この辺もそうですけど、今、豚コレラ、今は言い方が変わって豚熱という言い方をしますけど、取れるイノシシがそういう病気にかかっているものが非常に多くて、なかなかジビエの活用も難しいというのが現状になります。そういったことも含めて、少し将来を見据えて、まだまだ他市町村と共に検討していく必要があるなという現状です。
99:
◯議長【
根岸ゆき子君】 岡田議員。
100: ◯3番【岡田幸次郎君】 ぜひ長期的なスパンということでなかなか難しいとは思いますけど、やはりジビエみたいな最終的な活用方法みたいなところも含めまして、町独自でやるというのは非常にお金もかかりますし、人手も体力的な話もあるでしょうから、先ほど相模原とかほかの秦野とかも含めまして、近隣の市町村と連携を取っていただいて、乗り入れするとかここは助けてもらうとか、お互いが補えるようなことで計画を今後進めていっていただければなと思います。
それでは、最後、本日の一般質問で町がイノシシ対策について計画を持って様々な方策を実施していることは理解できました。一方で、町がこのような対策を講じ、今後の対応について考えていることを知らない町民がまだまだ多いと思います。この辺も含めまして最後の要望をさせていただきます。
年度の節目などで定期的にイノシシ対策の状況をぜひ既存の情報ソースを活用していただいて町民へ発信していただくこと。また、捕獲からその後の処分、ジビエの検討、先ほど出ていましたけれども、そんなことまで視野を入れた取組を近隣市町とも連携しながら継続的に検討していただきたいと思います。この2点を要望し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
101:
◯議長【
根岸ゆき子君】 では、これをもちまして岡田議員の一般質問を終結いたします。
それでは、暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前11時5分から始めます。
午前10時50分 休憩
────────────────────────────────────────────
午前11時05分 再開
102:
◯議長【
根岸ゆき子君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
繰り返しますが、手話通訳者の方が通訳できますよう、質問及び答弁はゆっくり、そしてはっきりお話しくださいますようお願いをいたします。
次の方、お願いします。
103:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
〔6番(小笠原陶子君)登壇〕
104: ◯6番【小笠原陶子君】 私の名前は小笠原と申します。よろしくお願いいたします。
本日の質問の件名は、誰もが困りごとを相談しやすい仕組みづくりについてということで、高齢者の相談については地域包括支援センターがあり、子育てにはにのはぐがあります。にのはぐは保健センターのほうにありますけれども。通いの場に参加する方などは役員さんや民生委員さんにさりげなく相談したり悩みを聞いてもらうことができます。しかし、単身男性のシャイな方や軽くうつ病を患っているようなグレーゾーンの方は通いの場合にはとても参加しづらい状況です。現実にデータ的にもほとんど参加はありません。そういう方は経済的にも苦しい方が多く、神奈川県の中には困窮者の就労支援のために官民連携の、これは平仮名なんですけど、はたらっく・ゆがわらやはたらっく・ひらつかを開設し、すぐに就労支援に結びつかない困難事例にも取り組んでいるような施設があります。
二宮町もコロナ禍で職を失った方の支援をしておりますが、8050問題、9060問題と言われているような方々の支援を含め、優先順位を上げて相談業務体制の充実に取り組む必要があると考えます。
そこでお伺いいたします。
二宮町社会福祉協議会を通じて困窮者に特例貸付けを行っていますが、コロナ禍においてこの3年間の利用者の推移とその傾向を伺います。
2番目、二宮町自殺対策計画が平成31年3月に策定されておりますが、自殺数の推移とその傾向をお伺いいたします。
それから、3番、二宮町の若者の就労支援に49歳までは小田原市の神奈川県西部地域若者サポートステーションがありますけれども、50歳からは横浜市にありますほっとステーション横浜が相談場所になるとのことです。その利用状況と課題、対策を伺います。
4番、ことわらない相談窓口では、前期高齢者と後期高齢者以外の相談はどれだけあるのか。単身男性の悩み相談に対応しているのか、実態を伺います。
5番、男性でも行きやすく自然に相談できる居場所づくりを行う団体を町は支援していく考えがあるかどうか、お伺いいたします。以上、よろしくお願いいたします。
105:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
106:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 それでは、小笠原議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨1のコロナ禍における特例貸付けの利用者の推移と傾向についてです。
新型コロナの影響による特例貸付けが開始された令和2年3月からの申請実績は、最大20万円を貸し付ける緊急小口資金を令和2年度が154件、3年度が63件、4年度が17件の合計234件、最大60万円を貸し付ける総合支援資金を令和2年度が102件、3年度が54件、4年度が16件の合計172件受け付けしているほか、総合支援資金の延長、再貸付けを合計で151件受け付けており、全体で557件の申請がありました。
申請をされた方の傾向としては、50代から20代の勤労世代からの申請が多く、雇用形態としては正規社員が多いものの、フリーランスや契約社員などからの申請も多くなっています。
職種は多岐にわたっていますが、接客業の方などや歩合給の方からの申請が目立ちます。
なお、新型コロナによる特例貸付けについては、令和4年9月で申請期間が終了しており、現在は、従来からある生活困窮等に係る国の生活福祉資金貸付制度をご利用いただくことになります。
次に、要旨2の自殺数の推移と傾向についてです。
町の自殺死亡数の推移についてですが、最近5年間の状況ですと、平成28年に3名、29年に5名、30年に5名、令和元年度に2名、2年に8名、5か年で合計23名の方が亡くなられております。
性別としては、男性が16名、女性が7名で、男性が多い傾向となっており、年齢別としては、30代の方が6名、40代が2名、50代が6名、60代が4名、70代が3名、80代以上の方が2名となっており、30代と50代の方が多い傾向となっております。
なお、20代や10代の若年層の自殺者はありません。
次に、要旨3のほっとステーション横浜の利用状況と課題、対策についてです。
小田原市にある神奈川県西部地域若者サポートステーションは、職業的自立を目指す15歳から49歳までの方の就労等の支援を行う機関となりますが、ほっとステーション横浜は、年齢を問わず、就労や生活の困り事を相談できる窓口で、神奈川県社会福祉協議会に委託して運営しています。
二宮町在住の方がほっとステーション横浜で相談した件数は、新型コロナが流行した令和2年3月から令和4年10月までの実績が、令和2年度が109件、3年度が75件、4年度が21件の合計205件となりますが、そのうち就労関係の相談は、令和2年度が23件、3年度が17件、4年度が6件の合計46件となります。
二宮町の相談の傾向としては、年金が少ない、病気や離職で収入が減少した、多重債務を抱え家賃等を滞納しているなどの金銭的な相談が多いが、認知症や生活習慣に問題が見られ、金銭管理が難しい方がいらっしゃるなど複数の課題があり、専門的な支援機関につなげ、継続的なサポートを受ける場合もあります。
また、中高年層から、寂しい、就職したいなどの相談もありますが、仕事の指示を理解できない、対人コミュニケーションが苦手といった理由で離職を繰り返すなど、ご本人の状況からすぐに就労するまでつなげることが難しい場合があり、ほっとステーション横浜では相談者の課題解決に必要な支援を相談者と一緒に考え、支援プランを作成し、支援が適切に行われるよう、相談者に寄り添った支援を行います。
具体的には、ハローワーク等と連携しての仕事探しや必要に応じて関係機関への同行支援、履歴書の書き方の指導、生活リズムの改善、訓練としての就労体験など、相談者本人のペースに合わせた柔軟なプランを作成します。
なお、ほっとステーション横浜は、来所による相談のほか、自宅や町、社協への出張相談も行っており、相談者の状況に応じた支援を行っています。
次に、要旨4、ことわらない相談窓口についてです。
ことわらない相談窓口は令和3年4月より設置しており、ご本人やその家族が抱える介護、障がい、子供、生活困窮などの様々な悩みを社会福祉士や保健師などの専門職が多角的な視点で確認し、相談者の主訴を受け止め、解決に向けた提案や専門機関へつなげるなどの支援を行っています。
令和3年度にことわらない相談窓口で受けた相談件数は延べ761件、うち65歳以下の相談は87件ありました。そのうち、男性の相談は54件あり、相談者としては、主に本人のほか、家族や医療関係者からで、心身の状態による生活への不安に関するものが多くを占めています。
ことわらない相談窓口ではどなたのご相談にも対応しますし、どこに相談したらよいか分からなければ、まずはご相談いただきたいと思います。もちろん単身男性のご相談にも応じますので、1人で悩まず、困り事が深刻になる前にご相談ください。
また、周囲の人が見守り、気づきの中で、気になるご家庭の情報がございましたらお寄せいただければと思います。
次に、要旨5、男性でも行きやすく、自然に相談できる居場所づくりを行う団体等の支援についてです。
新たに居場所づくりを行う団体に対する支援については、町民活動推進補助金による財政的支援が考えられます。また、既によろず相談などの活動をしている団体がありますので、町社協等と連携し情報発信を行うなど、引き続き支援を行ってまいります。以上です。
107:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
108: ◯6番【小笠原陶子君】 それでは、順次質問させていただきます。いろいろご説明ありがとうございます。
社協での困窮者の貸付けについては、やはり緊急事態宣言の頃は本当に仕事が、サービス業などは特にお仕事できなかったですから、本当に厳しかったんだなということをデータ的に感じます、3桁の貸付け希望があったということで。それで、もう年度がたちまして、令和4年になったときには同じ方が何度も借りられないという状況があると思うんですけど、でも、やっぱりそう簡単に生活の立て直しというのはうまくいかない方も多いと思うんですけど、その辺の実態はいかがでしょうか。
109:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
110: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 特例貸付けにつきましては、延長ですとか再貸付けをする方には必ず先ほど申し上げましたほっとステーション横浜の面接を受けることになっております。その中で就労支援ですとかそういったものにつなげるというふうな形を取ります。
また、それぞれ町のほうでもホームページ等を開設いたしまして、ひきこもりの方ですとか、就労支援を行う機関の情報も載せていますので、例えばNPOですとか、そういった方の支援もございますので、そういったものを利用していただくというふうな形を取らせていただいております。以上です。
111:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
112: ◯6番【小笠原陶子君】 そこのところはとても大事だと思っております。NPOの支援というのは、例えば具体的にどのようなNPOでしょうか。
113:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
114: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 県のひきこもり支援センターというところがございまして、そこにホームページがリンクしております。そこから湘南地域のNPO情報ということで、具体的に言いますと、NPO法人ぜんしん、あるいはヒューマン・スタジオ、そういった団体さんが40歳以上の方でも支援していただけるというふうな情報がございますので、あと、元当事者の方、そういった方が経営しているというようなところもございますので、そういった方に寄り添った形の支援ができるんじゃないかと思われます。以上です。
115:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
116: ◯6番【小笠原陶子君】 要旨の3とダブるんですけれども、1番の貸付けに関しても横浜のほっとステーション、これは県の社協なんですけど、そこと連携しながら貸付けも行っているし相談業務も行っているということだと思うんですが、私どもの町の人たちは横浜まで行かなくちゃいけないというのもとても大変で、来てくださるというのはとてもありがたいと思うんですが、来てくださるとしてもどのぐらいの頻度で来てくださるのか、状況に応じてだと思いますが、現状としてはどういう状況でしょうか。
117:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
118: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 具体的に何回来るというふうな話は伺ってございませんが、相談者の状況に合わせてということですので、それなりに来ていただけるのではないかというふうには思っております。
119:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
120: ◯6番【小笠原陶子君】 私、ほっとステーション横浜の担当の方にじかにお話を伺いました。先ほど部長がおっしゃっていたように、ちょっと数字が私の伺ったのと違うんですけど、ほっとステーション横浜は5つの町、葉山町とか寒川町とか、それと清川村とか、5町1村を担当しているようでございます。中井町とか小田原より西は小田原にそういう相談センターがあるんですが、なぜか二宮からは、わざわざ遠い横浜しか相談するところがないという、私、この二宮町は特に中高年の方のいろんな悩みがあるようなんですね、それの相談空白地帯だと思っております、本当にとても残念なんですけど。
それで、県の職員がおっしゃるには、案件にもよりますので、課長がおっしゃったようにケースに応じてということなのでございますが、やはり毎日のように来ることはできないわけですね、毎週いらしたりとか。担当者にとっても結構大変な、遠いですし、ほっとステーション横浜の担当者がこちらに来るのに1時間かかってくるという状況があるんですよね。来ていただけているからありがたいんですけど。やっぱり特殊な案件というか、相当重たくないとなかなかお願いしづらいような気がするんですけど、でも、県の職員は、悩みの中には孤独だったり寂しいとおっしゃって相談する方もいらっしゃると言っていましたけど、そういう感じでも気軽に相談できるんでしょうか、ほっとステーションの中の人たち。気軽に来ていただけるんでしょうか。
121:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
122: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 もちろん県の自立支援機関になりますので、それについては対応されると思います。
123:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
124: ◯6番【小笠原陶子君】 分かりました。
私どもはそちらに委託しているということで、社協のほうに。では、もう一回伺うんですけど、二宮町社協でもお困り事相談をやっていると思うんですけど、その辺の仕事の振り分けというか、内容の振り分けとかはどういうふうにしていらっしゃるんですか。
125:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
126: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 明確にここからここまでが心配事相談でここからここまでがほっとステーションに横浜への相談というふうな分けはございませんが、心配事相談につきましては月1回やっておりますので、困り事、いろいろあると思いますので、例えば相続の関係ですとか、そういったことまで相談される方がいらっしゃいます。ただ、相続になっちゃうとほっとステーションでは違うのかなという感じもしますし、心配事相談はやや幅が広い。ほっとステーションにすると、やはり困り事、困り事でも少しひきこもりに近いようなものですとか就労支援だとか、そのような形で何となく分けができているというふうにご理解いただければいいんじゃないかなと思います。
127:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
128: ◯6番【小笠原陶子君】 今、心配事相談は月1回とおっしゃいましたけど、私が伺っているのは、民生委員さんとかではなくて町の職員も相談を受けますよね。町の職員は相談を受けないことになっているんですか。相談があったら項目だけ聞いてほかに移すんでしょうか。その辺はどうなっています。
129:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
130: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 心配事相談には町の職員は同行しませんけれども、町役場のほうの相談窓口というのは開設日を設けておりますので、来ていただければ当然ご相談には応じますし、また、様々な例えば包括ですとかそういったところから、例えばひきこもりの方がいらっしゃるのが問題になっているとか、そういった情報があれば庁内、小さな町ですからそれぞれの部署が協力し合って連携しながら解決に向けてやっていくというふうな形になっております。
131:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
132: ◯6番【小笠原陶子君】 私、役場の職員は役場の職員でもちろんいろいろ相談業務を受けていると思いますが、二宮町社協って第一線でお金を貸し出す相談をしたりとか、私は、困窮者にとってうちの役場の職員より町社協の職員のほうが本当に肌身で人々の苦しみを感じて、そして、その対策のためにフードバンクまで行って食料品をもらってきたとか、すごく頑張っていると思っています。役場は役場でもちろん相談業務を受けていただくんですけど、二宮町社協の職員は相談業務にどのように対応しているのかを伺ったんです、課長に。
133:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
134: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 社協の職員も貸付け業務だけでなくて相談を当然受けておりますので、ただ、具体的に何件とかという報告はございませんのでどのくらい受けているかというのは分かりませんが、もちろん相談の状況によっては町職員でしか対応できないものもございますので、例えばですけれども、福祉のサービスの提供ですとか、そういったところにつながることがございますので、それについては社協さんを通じて町のほうに相談があるということでございます。
135:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
136: ◯6番【小笠原陶子君】 もう一回お伺いいたします。
町の社協の動きについて把握する役目は福祉保険課長だと思います。それで、今職員という言い方をしましたけど、職員もいろいろあって、社協の職員なのか町の職員なのか、お答えが分かりづらかったです。もう一回伺います。二宮町社協の職員は相談業務にどのように対応していますか。お答えください。
137:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
138:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 町社協の職員ということで、小笠原議員言われたとおり、やはり貸付けとか一番最前線でやっていただいているのが社協だと私自身も思っています。社協の職員はそこで貸付けの相談を受けるということは、その人のいろんな事情まで相談を受けて、それで貸付けが妥当かどうかというような判断をしています。もちろんお金を貸せばいいんじゃなくて、貸付けですから、やっぱり返していただくのも原則であるし、その後の生活をどうやってつくって立て直していくか、そこが一番肝腎だと思っています。そこを社協の職員はしっかり受け止めて、ただ、社協の職員が何でもできるわけではない。中には公共のサービスにつなげなければいけない、そういったものは町ですとか、そういったところに話が来ますし、また、就労に向けてとなると、やはり貸付けの関係ですので、ほっとステーション横浜がそこで関係してきます。そういった生活支援、就労支援といいますか、そちらのほうにつなげていくとか、そういったことで社協の職員は多岐にわたって相談を受け止めて適切なところにつなげたりというような対応をしている状況です。
139:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
140: ◯6番【小笠原陶子君】 私自身分かりづらいなと思っているのでしつこく伺っています。
それで、社協に貸付けの相談に行った場合、担当者がいますよね。社協の職員全員がそれをやるわけではないと思います。担当者は何人いて、その方たちはどういうポスト、役割で、そして、その方たちは相談業務を受けるために研修などはしていらっしゃるのか、確認します。
141:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
142: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 町社協の貸付けに関わる担当職員としては1名ですけれども、事務局職員として3名おりますので、その3名は主担当でなくても貸付け業務の相談等、行っております。
また、その研修等につきましては、申し訳ございません、こちらで把握しておりませんので。もちろん県社協等から情報等、内容については教えてもらっていると思いますので、そういう形で運営されていると思います。
143:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
144: ◯6番【小笠原陶子君】 いろんな物事が大きくなったりとか、私、そのために自殺対策も伺っているんですけど、いろんな状況、困窮者の方たちの支援はとても大事で、相談業務はとても大事です。やたらな人に相談したくないというのは誰でもあるわけで、一定の役職だとかその社会福祉士であるべきだとかそういうことは私は思っていません。ただ、しっかり研修を受けている方だということは重要だと思っております。それに対して課長は、どういう研修をしているのか分からないというふうに答えたということは、とても私は疑問なんですけど、それについて、部長、どういうふうにお考えですか。
145:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
146:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 研修といいますか、貸付け制度自体は県社協が元で、大元は国ですけれども、国が社協にということで、県社協が元で、その窓口が町社協なわけですね。当然、県社協から貸付けの方法、手順、対応の仕方、そういったものは研修というか会議というか、そういったところで聞いてきています。主担当が1人います。それは社協の正職員ですが社会福祉士ではありません。ただ、そういったことでノウハウはちゃんと県社協から得ている。そして、その職員が中心となって事務局の職員が正職員のほかに非常勤の職員もいます。その非常勤も含めてどういった対応をするということを社協の中で統一の考え方を持って対応していますので、全員が全員、県社協の研修を受けているかというとそうではないですけれども、内部共有をしてそこはしっかりと対応していると自分は捉えています。
147:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
148: ◯6番【小笠原陶子君】 私の耳には何か問題が起こっているということが入っているわけではありません。一生懸命やっていただいているというふうに私は思っております。ですけど、テレビをご覧になっている町民の皆さんにとっても安心していただくためにきちんとした回答をしていただきたいと思って再度伺いました。
部長さんがおっしゃっているように社協の中でしっかり統一して考え方、対応の仕方とか、それで対応していただくということですので、引き続き頑張ってやっていただきたいというふうに思います。
要旨1に関しては取りあえず置きますね、まだ次がありますので。
要旨2に行きますね。二宮町の自殺対策計画について数字だけお伺いいたしました。今日、残念ながら担当は体調を崩してお休みということでございますので、数ですね。私、やっぱり二宮町の町民の方が本当に苦しいんで命を絶つような方が現実にいるということは日々の中であるんだということをみんなが心に留めておくことが必要だというふうに思っております。
計画ができてから大分たつんですけれども、計画をつくったときの自殺者の数字というのが、平成24年から平成28年までは23人でした。そして、計画をつくった後も28年がダブるので数字の見方をあれなんですけど、28年はダブるのでここの数字の比較ができないんですね。令和3年は入っていませんので、令和2年までなので。偶然平成28年の3人がダブっちゃうんですけど、平成24年から28年に亡くなった方が23名いて、平成28年から令和2年までに亡くなった方が23名いらっしゃるという状況ですね。そして、男性の方のほうが多いですよね。相談業務もやっぱり男性の方が多いんですね。もちろん女性も苦しんでいる方がいっぱいいると思うんですけど、日本のジェンダーは、生まれながらに持った性差ではなく社会的につくられた性差、ジェンダーがあるこの日本の中で、やっぱり男性は男性ですごく生きづらいんだなと私は思っております。
今回質問するに当たってなぜこういう質問しているかというと、私の周りに独身の男性で大変真面目な方で経済的にそう豊かではないような方が私に悩みを相談してくださったりとか、そういう事例が結構あって、私も真剣に向き合って課題解決している部分もありますし、まだまだ継続しているところもあります。
個人的につながっている方には努力できますけど、やっぱり見えないところで苦しんでいる方がいるんだなというところでは、この二宮町って本当に他の例えば大磯町とか中井町なんかに比べて低所得者の方でも住めるような建物が多いんですね、特に百合が丘、県営住宅ですとか、公社の団地なんかも4万円ぐらいのお家賃で住めますので、お一人暮らしで暮らしている方もとても前よりも増えていると思います。2人だった方が1人になっている方も、お連れ合いが亡くなってということもありますので、自殺者の推移に関しては、ここは確認だけにとどめておきます。
そして、3番の若者の就労支援についてです。
149:
◯議長【
根岸ゆき子君】 すみません、小笠原議員、要旨2はそれで。
150: ◯6番【小笠原陶子君】 要旨2の自殺総数に関しては確認だけにとどめて、要旨2についてはそこで答弁を特には求めません。今日、担当がお休みということですし、自殺対策に通じるんですけど、ここで自殺計画を問うわけではございませんので、2番については確認したというところで終わりにします。
151:
◯議長【
根岸ゆき子君】 分かりました。
申し訳ありません、本日早めなんですけれども、これにて暫時休憩に入らせていただきます。休憩後の会議は午後1時からとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
午前11時39分 休憩
────────────────────────────────────────────
午後1時00分 再開
152:
◯議長【
根岸ゆき子君】 それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
153:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員、どうぞ。
154: ◯6番【小笠原陶子君】 午前中、要旨2まで質問させていただきました。
155:
◯議長【
根岸ゆき子君】 ゆっくりはっきりどうぞ。
156: ◯6番【小笠原陶子君】 はっきりしております、ゆっくりではないですけど。
それで、3番の要旨の件なんですが、町の就労支援の関係で、横浜のほっとステーションの件数というのをお伺いいたしましたが、小田原市の神奈川県西部地域若者サポートステーションに対して、49歳までの方のご利用状況というのはどのように把握されていますか。
157:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
158: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 神奈川県西部地域若者サポートステーションについては、本日資料を持ち合わせておりませんので把握しておりません。
159:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
160: ◯6番【小笠原陶子君】 私が伺ったところ、昨年度なんですけれども、若者サポートステーション自体は利用者が140件あった中で、二宮町の利用は4名だそうです。決して多くはないなというふうに思いました。
3番の要旨の中で相談場所という部分で、先ほど、横浜のほっとステーションについてお話を伺ったんですけれども、私どもの町には地域福祉計画がございまして、それに沿って様々職員はもちろん、計画に従っていろんな事業を展開しているわけでございます。地域福祉計画の具体的な取組の展開というのがあるんですけど、その基本要件を4番に地域福祉を推進する連携の体制づくりというのがございます。その(1)に相談体制の充実というのがあります。私どもの町の地域福祉計画は、ここに来てまた新しいものをつくり直すことにはなっておりまして、もう最終年度になっていると思いますが、要するに計画をつくったときはもう大分だという話なんですけど、状況が変わっていないなというふうに思うので、ちょっと読ませていただきますが、相談体制の充実の中に、町民がどこに相談していいのか分からないというか、相談体制、町としては方向性として町民に相談窓口の周知を進めるとともに、相談体制を充実しますというふうにうたっております。一定の相談、要するにことわらない相談窓口、先ほどの件数、結構たくさんの相談を受けているということが分かったんですが、そういうものをつくってはいるというふうには思います。
ですが、やはり先ほど申し上げましたように、二宮町の場合、人生の悩み、苦しみを相談するときに相談場所が横浜まで行かなければいけない、ときには来ていただけるけど、取りあえず相談先は横浜というエリアの区分けになっております。そして、ほっとステーション小田原というのがありまして、小田原市とか南足柄市、それから、上郡とか下郡の人たちは小田原に行けばいいんですね。すごく距離的に行きやすいところですけど、二宮町はなぜか遠いと。
相談にもいろいろあるんですけど、私、今日のテーマは独身の中高年の方の相談場所というのが、気楽に行ける相談場所がないというところでお伺いしているんですが、最初の通告の前段で申し上げましたはたらっく・ひらつかというのがあるんですね。それは何かといいますと、困窮者自立支援法にのっとって生活困窮者自立支援法の中で、じゃ、生活困窮者というのはどういう人をいうのかなといいますと、就職後に再就職ができず自信を失ってしまったとか、家族の介護のために収入の高い仕事ができない、また、配偶者のDV被害から逃れたが子供が幼いため就業が難しいとか、いじめなどから学校を中退してひきこもりになり社会復帰ができないとか、家計が管理できず借金がかさんでしまったなどの経済的とか社会的に困窮している方がたくさん日本にはいるということで、この法律が2015年ですから7年前からできておりまして、それに対応するためにはたらっく・ひらつかとかはたらっく・ゆがわらというのがございます。そういう方の支援のための民間に、例えば平塚ですと平塚市が委託を出しております。そして、国のほうから費用の3分の2の補助が出ておりまして、平塚市からは3分の1出ております。平塚の場合は駅から歩いて7分ぐらいのところにあります、北口ですね。でも、二宮の人は行くことができません。
でも、実はそれをつくるときのきっかけを知っている方にお電話で伺ったら、その民間団体はワーカーズ・コレクティブです。共同出資共同経営で組織を回していくという団体が市から請け負っております。お話を伺ったら、きっかけは二宮町のすごい困っている、本当にひきこもりのような女性の方がやっとの思いで平塚に行ったときにそういう受皿がないねということで、はたらっく・ひらつかをつくったときの本当の最初のきっかけが二宮町の女性の方の悩みだったということを伺いましてびっくりいたしましたが、残念ながら平塚市の委託ですので、二宮の人はそこには行けません。例えばはたらっく・ゆがわらというのをこの間視察させてもらいましたけど、湯河原にありまして、すごいアットホームな感じで、扱っている件数は三十何人だというふうに言っていました。生活保護を既に受けている人とか受ける前の就職準備だとか、いろんな方がご相談に行っていますが、本当に身近なところにいつでも行ける相談場所があるのは大変羨ましいなというふうに思いました。
そういうことで、二宮町は制度的に何か空白地域になっていると私は感じているんですが、担当の部長はどのようにお考えになっていらっしゃいますか。
161:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
162:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 先ほどから出ているほっとステーション横浜も生活困窮者自立支援法に基づいて設置しているものとなります。こういったものが町村は福祉事務所を持ちませんので、県が町村の分は設置する。市は市が福祉事務所を持ちますから、市が直接設置するということになっていて、二宮は横浜だ、小田原のほうが近いのにというのは、距離的にいうと確かに本当にそのとおりなんですね。ただ、地域的には、言ってみれば足柄上郡下郡が小田原の管轄になって、中郡と愛甲郡、高座郡、三浦郡が横浜の区分になっている、そういう区分けになっているので、距離でいくと本当に小田原が近いんですけれども、そこはやむなしというようなところではあります。
私もはたらっく・ゆがわらのことを存じ上げていなかったもので、その辺で町でどういうふうな対応をしているのかというのは、これはこちらも研究していかなきゃいけないのかなというふうに、今、小笠原議員のお話を聞いて私も感じています。
あとは、町で今利用できる、空白地帯と言われましたけれども、横浜に行く、ただ、小田原で全く受けてくれないのかどうか、その辺もよく調べてみようかなと。まだそこが私のほうでも把握ができていないもので、相談が来れば横浜ですということでご案内しているということなんですけれども、それが小田原で初期対応というんですか、そういった簡単な相談みたいなのは受けてもらえるのかどうか、そういったことも探っていくことも考えてみたいと思います。
163:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
164: ◯6番【小笠原陶子君】 やれることをやっていただくとありがたいと思います。
それで、先ほど、午前中にも申し上げましたが、二宮町というのは大磯町とか葉山町と違って県営住宅も多いです。今、百合が丘200世帯の県営住宅、中里にもそれに匹敵するぐらいの大きい県営住宅がありますし、百合が丘には県の
供給公社の安い家賃で住める建物もたくさんあって、独身の世帯の方もとても多く住み暮らしていらっしゃるという特徴があります。そういうところで、やっぱり人と人とのつながりが希薄になっている現代において、公がやれることに限界はありますけど、二宮町だからこそやらねばならないということがあると思いますが、それについて部長はどういうふうにお考えですか。
165:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
166:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 確かに比較的所得の低い方でも入居しやすい住宅が二宮にはあります。なので、そういった人たちが専門的機関というのは、今の時点ではやはりほっとステーション横浜とかそういったところをご紹介するようになってしまうんですけれども、まず第一歩の相談がしやすい体制というのが必要かと思っていますので、それが社協の窓口であったり町のことわらない相談であったりということでありますので、そういったところを何かあればまずはご相談をという窓口を明確に皆さんにお知らせをしていきたいというふうに思います。
167:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
168: ◯6番【小笠原陶子君】 地域福祉計画の中に私どもの町独特の課題があると私は捉えておりますが、それについて位置づけるお気持ちはあるのかどうか、確認します。
169:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
170:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 先ほど、現在の地域福祉計画の紹介を小笠原議員のほうからしていただいて、相談窓口の充実ということを挙げていただいています。まさに相談窓口の充実に向けて、ことわらない相談窓口をはじめ、これまで取り組んできた経過もあります。相談窓口については、新しい地域福祉計画、今かなり原案ができてきている状況なんですけれども、その中でもしっかりと入れて、まずは相談をということで取り組んでいきたいというふうに考えています。
171:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
172: ◯6番【小笠原陶子君】 部長は、今の役場のカウンターのところの相談するスペースというのを相談しやすいものだというふうに考えていらっしゃいますか。
173:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
174:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 カウンターのところは、いろんな相談以外にも手続に来るお客さんとかいろんな人が使います。なので、どうしてもスペースとか隣の人と近い位置にスペース上ならざるを得ない状況です。
ただ、そこでもう一歩深い相談をというふうになった場合には別の相談室がありますので、そういったところでほかの人に話が聞かれないようなところでの相談に切り替えて対応していますので、まずは1階のカウンターの窓口で一言は発してもらわなきゃいけないんですけれども、その後の対応はプライバシーにも配慮した対応を引き続き行っていきたいと思います。
175:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
176: ◯6番【小笠原陶子君】 実はプライバシーが保たれないところで相談しづらいという町民の方からご意見をいただきました、つい最近。相談室はあるんですよと申し上げたんですけど、私、思ったんですけど、そこにカードを置いておいて、別室で相談希望というのを置いておいて、口にしないで、口にしづらいんですよ、そういうのは。だから、いかがですかと、今日ここで大丈夫ですかというのを先に役場の人に聞いてもらって、それでカードを、これでお願いしますというような、口にしないで、だって隣の人に聞こえちゃうから、全部。そういうふうにやっていただきたいんですけど、それはいかがですか。
177:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
178:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 その辺り、直接相談を受けている担当とも話をしてどういった形が、お客様はわざわざ役場まで相談に来ていただいているんですから、それをしっかり生かせるような形の相談体制は取っていきたい。今、カードという例をいただきましたけど、必ずカードにするかどうか、今ここでは何とも言えないので、その辺はよく検討していきたいと思います。
179:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
180: ◯6番【小笠原陶子君】 私どもの町、すごく狭い町なので、窓口へ行って相談しているということ、何の相談か分からなくても相談しているというのを見られることも嫌だという人がいるんですよね。そういう繊細な、そういう方は特に繊細ですから、十分配慮してやっていただきたいと要望いたします。
次の5番の男性でも行きやすく自然に相談できる居場所づくりというのが重要だというふうに思っておりまして、先ほどまで仕組みの中でどう相談する体制をつくっていくのかということをお伺いしていましたし、地域福祉計画のこともきちんと位置づけていただければいいなと思うんですけど、子育て支援のときに子育てサロンで子供を遊ばせながら何気におむつのことを相談したりとか、そういう場所はとても重要だと思うんですね。高齢者の方も通いの場とかで体操しながらちょっとした悩みとかも、民生委員さんも来ているし話ができるんですけど、中高年の男性の方が何気に行きやすい場所で相談にいずれつながるような人と人とが触れ合いできるような場所というのは、うちの町で見渡してないような気がするんですけど、いかがでしょうか。
181:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
182: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 なかなか気楽に行ける窓口、難しい問題だと思います。
部長答弁でも申し上げたんですけれども、町の中でよろず相談などをしていただける団体の方もいらっしゃいますので、そういう方と連携協力しながらやっていくのがまず一番の近道かなというふうに思っております。
183:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
184: ◯6番【小笠原陶子君】 法律相談をしているグループですか、何ですか、もう一回お願いします。もうちょっと分かりやすくて具体的にお願いします。
185:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
186: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 よろず相談ですね。
187:
◯議長【
根岸ゆき子君】 ゆっくりご答弁いただいて大丈夫です。
188:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
189: ◯6番【小笠原陶子君】 町の中でよろず相談をしている人たちと連携してというのはどういうことなんでしょうか。もうちょっと詳しくお願いします。
190:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
191: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 まずはそういった相談をしていただいているということを皆さんに知らせるために、町の社協の広報ですとか市のホームページのほうでリアルタイムに情報を提供していく、そういうことをまず第一に考えたいと思っています。
192:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
193: ◯6番【小笠原陶子君】 個人が特定できないような具体例でトピックスみたいにこういう事例で相談したらこういう解決ができたということが載っているとより分かりやすいと思うんですけど、そういうことについてはいかがですか。
194:
◯議長【
根岸ゆき子君】 福祉保険課長。
195: ◯福祉保険課長【和田隆彦君】 今ご提案いただきましたそういった事例を出すというのも1つの手だと思いますので、それについては検討させていただきたいと思います。
196:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
197: ◯6番【小笠原陶子君】 私は居場所づくりが重要だと言っていることに対してよろず相談の人と連携するとかというのだと、居場所づくりという意味でどういうふうに考えていらっしゃいますか。
198:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
199:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 居場所づくり、先ほど、小さい子がいれば子育てサロンとか、高齢者は通いの場とかいろいろ、今までそういったものがなかった中で町でもいろいろ整備してきた。もちろん地区社協の協力を得てという形ですけれども、やってきた。通いの場というのは、今どうしても高齢者主体なんですけれども、本来は全世代ということなんです。ただ、今の二宮町の通いの場ではそういう人たちを受け入れられるかというと、なかなか簡単にはいかないと思います。そうかといって、中高年の男性に限った何かその場をつくるというのは非常に難しいかなというふうに率直に思います。もちろん利用者の数もそうですし、いろんな考えから、簡単に場所だけ用意して、そこに来たい人は来てくださいで済むのかというとそうではないと思いますので、町として居場所をつくるかというのは、今ここでやりましょうということも言い切れない、どういう形でそういったことができるかというのは、まだまだ研究が必要かなというふうに感じます。
200:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
201: ◯6番【小笠原陶子君】 研究はもちろんしていただきたいんですけど、今でもやれる、次年度にお金をかけずにやれることはあると思うんです。だから、通いの場を地区社協に任せていますけど、役場としてラディアンの一室を使って独身男性の人が来やすいような企画で通いの場をやりますから来てください、例えば独身の方のお料理教室、独身の男性限定とか、お料理教室もいいでしょうし趣味の何か、例えば、今、町はスマホを教えていますけど、そういうボランティアを募集して、男性の方で来ていただけますかとか、何か知恵絞って場を設定するということは重要だと思うんですけど、それについてはいかがでしょうか。
202:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
203:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 非常に難しい、簡単にはいかないかなというふうなのが率直な気持ちです。今までも男性向けの料理教室とかをやったりも保健センターでしているんですけれども、コロナの関係でそういうのができなくなっている状況とかもあります。中高年の男性が参加しやすいような講座のようなもの、今、町でも講座をやっていますので、その中に組み入れていくとか、そういったことは考えられるのかなと思うんですけれども、その辺り、まだまだ研究していきたいというふうに思います。
204:
◯議長【
根岸ゆき子君】 町長。
205:
◯町長【
村田邦子君】 質問等を聞いていまして、すぐには今もあれですけれども、1つは、今日は福祉のほうが答えているんですけれども、生涯学習がやはりあって、そこで生涯学習計画などもつくっていますので、男性の方ってジェンダーじゃないですけど、決めちゃうのもいけないんですけど、やっぱり何か目的がないと参加しないと思うんです。集まってお話ししましょうと言ってもなかなか。ただ、何か学ぶとか何かを習うとか、社会的にそれがプラスになるとかいうところに、生涯学習で今いろいろやっていますから、そういうきっかけがあって、そこに参加してその中で、これは福祉につなげたほうがいいなとか、困難な事例があれば福祉につなげるみたいな形で、その辺は連携しながらやっていくというのが今お話を聞いていると現実的かなと思いましたので、研究というのはそういう意味で現実的な中で何ができるかというのを組み立てていければなと考えています。
206:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
207: ◯6番【小笠原陶子君】 ありがとうございます。
福祉だけじゃなくて生涯学習との連携というのは重要だと思います。
私も考えていく中で、独身男性の人に突然集まってくれといったって集まるわけがないので、やっぱりそういう方は就労支援というところで集まるほうが集まりやすいのかなということで今日質問を組み立てたんですけど、最後のところで、居場所づくりを行う団体についての支援というのは、協働推進補助金もありますけど、それ以外にもっと支援できる部分はないでしょうか、町として。
208:
◯議長【
根岸ゆき子君】 健康福祉部長。
209:
◯健康福祉部長【
松本幸生君】 まず、金銭的な支援となると、やはりそちらの町民活動の補助金ということになると思います。ただ、運営の支援といいますか、その辺りはもちろん福祉サイドのほうにも相談いただければいろんな形での協力体制というのは取れると思いますので、そこは、もしそういった組織を立ち上げたいというようなお気持ちのある方がいたら、それも併せてご相談いただければというふうに思います。
210:
◯議長【
根岸ゆき子君】 小笠原議員。
211: ◯6番【小笠原陶子君】 もう残り少ないので要望いたします。
私、身近なところで、50代、60代のお一人で悩む男性の方にここのところ立て続けに出会ったものですから、やはりそこの空白地帯をしっかりそこに光を当ててというか見ていただいて、自殺対策も含めて事業を進めていただきますよう要望いたします。以上です。
────────────────────────────────────────────
212:
◯議長【
根岸ゆき子君】 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれにて散会といたします。
なお、12月23日金曜日は午前9時30分より本会議を開催いたします。
午後1時28分 散会
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